Fate/extra プレイ感想

こんにちは、ひーです。

先日友人に借りてプレイした「Fate/extra」「Fate/extra ccc」があまりにも楽しくてパッションが溢れているので、熱いうちに文字にしたためておこうと思います。(一度文章データ消えてしばらく放置してたので少し冷めましたが、備忘録として再度書き直しました)

 

今回は「Fate/extra」について書いていきます。

 

ネタバレどころか本筋からオチまで全部書いてありますのでご注意ください!

 

 


⓪予選
まず、移動がままなりません。
昔のポケモンのように視点は固定、動きは上下左右のものにしか脳みそが対応していないポンコツなのです。真上を押すと壁に擦り、校舎内の移動なのに視点が切り替わる仕様は正直、cccまでやっても慣れられませんでした。


一成!シンジ!タイガー!凛!stay nightで見知った顔がたくさんいてウキウキしました。また君達と学園生活過ごせるんだね…(感涙)

さて、主人公の性別選択です。君達見たことあるぞ、「月の勝利者」「もう一つの結末」だな?!かっこかわいいな?!
鯖をアーチャーにするつもりなので、女の子にしました。ふわふわ茶髪ロングかわいい。


そして鯖の選択です。
UBWでエミヤに落ちたオタクなので音速でアーチャーを選択。
召喚シーンめちゃめちゃにかっこいい……皮肉がズバズバ飛んでくる……背中で語る男サイコー……!!!!!

ナレーター(天の声?)には声がついていませんが、「私は皆がかつて超えた峰…」とか言ってましたよね…一体何峰何礼なんだ…!?

 

 


①ライダー戦
リンちゃんとご対面かわい〜〜NPCだと思ってベタベタしてくるリンちゃんかわい〜〜ドキドキしちゃう。
インビジブルランサーに対して地団太踏むリンちゃんかわい〜〜〜〜あまりにもかわいい。リンと青いランサーは楽しいコンビですね。

基本的には冬木の凛ちゃんと似た服装なのに、なんとextraのリンちゃんはガーター着用なんですね……なんてえっちなんだ

 

マイルームのアーチャーの座り方がSNの召喚時の格好と同じで、お前さてはその格好つけ方好きだな??とにやっとしました。無造作に積まれた学校の安物机と椅子に、謎の赤い布掛けてかっこつけるのおもろいな…


肝心の敵、ライダーに関してですが、fgoやってるのでノッケから真名バレが著しい。宝物庫周回でいつもお世話になってます。
にしても慎二は、またピンクの女ライダーを従えてるんだな。その辺冬木のライダーさんを意識しているのかな、してたら嬉しいな、という気持ちです。


トレジャーハンティング本当に駄目。視点の切り替えもままならないポンコツにスピード勝負はどう考えても無理な話です。あっさりと負けました。ここで負けたからあんなに決戦が辛かったのかな?

 

慎二は相変わらず嫌味で小物感漂わせてましたが、どことなく楽しそうでした。サーヴァントとの相性がいいのでしょう、姉御肌の豪快な女性に振り回されてるの面白い。

fgoでよくライダーの宝具詠唱は聴いていますが、改めてストーリーのある中で敵として聞くと、めちゃくちゃにかっこいいです。2パターンとも聞けて大満足でした。

SNの慎二よりも、間抜けというか幼い言動が目立っている気がしていましたが、まさか8歳だったとは…
右も左も分からない子供に手を下してしまった罪悪感が酷いです。

 

 

②アーチャー戦
騎士の矜持さんだね、わかるとも。

アリーナ内でジワジワ毒で削られてく演出怖かったな…。
その後の、ダン卿が乗り込んできて直接謝られたところは驚きました。敵なのに、どんな手を使っても怒られることのない聖杯戦争なのに、正しく在ろうとする騎士としての誇りが崇高すぎて。


アーチャーは嫌がっていたけれど、けれど最後には楽しそうだった。
彼は生前、生きるため、他者のために卑怯な手を使わざるを得ず、望まずとも姑息な手を使うことが得意になってしまった。
けれど今、強制的にでも正々堂々とあることができたのは、彼にとって間違いなく救いになったのだろうな、と思います。

 

戦闘面では毒の解除しようとすると体力の回復ができず、体力の回復をしないと毒で削られてジリ貧、という中々にしんどいものでした。作中で一番苦戦したと思う。
(アーチャー戦までは攻略サイトを見ていなかったのです…)
五回目のリトライで勝利した時は、思わずガッツポーズしました。

 

うちの紅茶と敵の緑茶、相性悪くてピリピリしてたのかわいかったですね。

うちの紅茶がかっこいいのはもちろんなのですが、緑茶も顔は良いし声も良いし…大変目の保養になりました。
カルデアの緑茶は最古参で聖杯入ってる強い子なのですが、追加で聖杯あげたくなりました。悪ぶってても良い子なの知ってるからな…!

 

 


③キャスター戦
ごっこやめろ。こちとら視点の切り替えもままならないポンコツなのだと言っておろう。
無我夢中で後を追いかけ回しました。

ジャバウォックに無謀にも戦いを挑み、サックリ殺されたのも良い思い出ですね。

 

fgoをやっている中でずっとナーサリーライムってなんぞ?と思っていたので、今回の真名当ては楽しかったです。ありすのことも知らなかったし。
ありすは無邪気だけど、アリスは全てを知った上で子供ぶっている感じが少し怖かったです。

戦闘はなんと固定パターンだったので!楽々勝利できました。助かる〜…

 

ところで、何故fgoのナーサリーも再臨するとアリスの姿になるのでしょう?ありすの望みに対応してあの姿になったのに何故保たれているのか…extraファンへのサービスでしょうか。多分そう。

 


④ランサー戦(ラニルート)
stay nightで変なところで令呪を使って死にまくった記憶があるので躊躇いましたが、ここでは使ってよかったらしく安心です。

UBWガチ泣きオタクなので迷うことなく凛ちゃんを助けました。ごめんラニ、ジャバウォック倒すの手伝ってくれたのに。
でも凛ちゃんを助けると青いランサーも付いてくるから…!!!!!


と思った矢先青いランサーが死にました。このひとでなし!

助けた凛ちゃんもツンツンしてて悲しい。
そして死なせてしまったと思ったらラニは普通に生きている。なんでやねん…嬉しいけれども!


ランルーくんの見た目が完全にホラーでビビりました。怖い。こういうの苦手…喋り方が基本陽気な道化調なのに、たまに低いトーンになるのが本当にめちゃめちゃ怖いです。「とってもスパイシー」…。
サーヴァントの方は存じ上げております。いつかのハロウィンで見かけました。にしても厳ついな〜。言動がほとんどバーサーカー。その姿だとバーサーカーじゃないはずなのに…本当に狂化かかってないの?いっそかかってると言ってくれ

 

出たよエネミーハンティング!許すまじ!
しかし何故か勝てたのです。当てずっぽうで走った方向がとても良かったみたい。
勝てた嬉しさで調子に乗り、そのままレベリングしていたら人型のレアエネミーとうっかり遭遇し(オーバースペック使うやつ!)死にました。私の数時間を返して!!??!!


アリーナ内にセーブポイントないの本当に駄目ですね。本当に。
気落ちしながらトライした二回目、奇跡的に前回のエネミーハンティングで自分が辿ったルートを覚えていたので再び勝てました。本当に良かった…レベリングが無駄になった上負けてたら心が折れるところでした。

 

戦闘は全然記憶に残ってないです。レベリングしすぎて圧勝したんだと思います。
戦闘後、明かされるランルーくんの真実。
流産により気が狂い果て瘦せ細っても、他者を手にかけることなく飢えに耐えていた。ごめん、狂人怖いとか言ってごめん…。
ランサーも言動がバーサーカーじみていて怖かったけれど、ランルーくんのことを慕う気持ちは本物で、間違いなく武人だったのですね…。

 

余談ですが、extraクリアしてccc二周目をプレイしている最中、fgo二部四章インドでランルーくん礼装が実装されたので、気が狂ったように引きました。出ました!!!!!!!!!!泣いた。
化粧を外して、赤子を抱いて美しく微笑むランルーくん…。全てがあり得なかった「if」の絵なのですね。

 

 


⑤アサシン戦
ユリウス顔がめちゃめちゃ良いけど怖っ…校内でなんの躊躇もなく襲ってくるの怖っ…。ルールは守ってください…。

 

アリーナで凛ちゃんに指定されたポイントを巡るイベントがあったのですが、最後の一箇所がどうしても見つからなくて、1時間ほどしらみつぶしにアリーナの中をぐるぐるぐるぐるぐるぐるしました。半泣きになるも見つからず、時間をドブに捨てる気持ちで校舎に帰還しようとしたところ!!!!!帰還サークルの手前に!!!!!最後のポイントが!!!!!泣きました。探し物が下手すぎる私は。

傷を負ってマイルームの椅子に崩れ落ちるように座るアーチャーが、色気すごくて好きです。いつもの不遜さが全然なくて、余裕のなさが滲んでいてドキドキします(ごめん)。

 

そして保健室イベント
予告なしでそういうことされると弓凛のオタクは死にます!!!!!!!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!
「相性が良い」…凛ちゃんの綺麗な足…保健室のベッドの上で2人きり…ヘッヘへ何したんだろうねえ……出てきた後のアーチャーのドヤ顔が完全に彼氏ヅラで最高でした。弓凛供給ありがとうございました。

 

アリーナでアサシンと相対したとき、敵の姿の見えなさからアルトリアの風王結界を連想してるの、はわわ…ってなりました。
ところでこの無銘は第5次聖杯戦争を経験してないエミヤシロウなはずなのに、どうしてアルトリアや冬木の凛の記憶があるような発言をかますのでしょう。辿ったルートは違えど、SNのアーチャーと存在としては同一だから座で記憶の共有がなされてるんですかね?


アサシンに関しては、若いのにランサーじゃないんだなあと。fgoだと若い方が槍で老いてる方が殺ですよね。まあ並行世界だしそういうこともあるのでしょう。
にしても、魔術によらず姿を透明化するってとんでもないですよね…

 

この戦闘から宝具が解禁されましたね!投影ゲージ上げるの地味に楽しかったです。
アーチャーの宝具かっこいい…泣いちゃう…泣いた…宝具ドンからのスキル!スキル!カラドボルグ!鶴翼三連!鶴翼三連!叩き込む!であっさり勝てました。かっこいい…アーチャーすき……

 


バーサーカー
ここまで来ると、校内の人のいなさが尋常じゃないですね。一回戦の頃はあんなに生徒たちがいて、それぞれが話していて活気があったのに。
最初対戦相手がわからず片っ端から話しかけていましたが、「あなたが次の対戦相手か?」と聞いた時の言峰の台詞が、ヒヤリとして怖かったですね。敵に回しちゃいけない…

 

薄々気づいてはいました。他に相手がいないのだもの…
でもやっぱり相手がラニだと判明した時は、戦わねばならぬのか…と辛い気持ちになりました。ありす戦をはじめ、手助けしてくれてたくさん言葉を交わした彼女を倒さねばならぬのか、と。

 

バーサーカー戦はすごく記憶が鮮明です。宝具からのスキルぶっぱが定着し、簡単に相手の体力を削れるようになりました。
しかし、最後アーチャーのMPが尽き通常攻撃しかできなくなった状態で、敵のガッツラッシュ。
ふざけんなよ!!!!!!!!

 

削る→ガッツ→削る→ガッツ→削る→ガッツ

 

…ふざけんなよ!!!!!!!!!!!!
10回ほど繰り返したところで、諦めてエリクサーぶちこんで鶴翼三連しました。もったいなかった…スキルの使用は計画的に。

 

 


⑦セイバー戦

押しも押されもせぬ決勝戦。相手はfgoの六章で地獄を見たガウェイン。完全にトラウマなので無茶苦茶レベリングしました。

 

レオの王政は現状の最適解かもしれない。でも、停滞を認めないのが型月の主人公なんですよね。
辛くとも、道は険しくとも、皆が自由である世界であって欲しい。fgoの異聞帯を否定して戦うカルデアと、根底にあるテーマは同じなのでしょう。

 

ごめんバトルは記憶にない!!!!レベリングしすぎた!!!!
宝具→エクスカリバー・イマージュ→鶴翼三連(可能な限り)でサクッと倒せてしまいました。気合いを入れすぎてすまない。

あとは、ロー・アイアスが強すぎるんですよね〜〜。宝具も無効化ってチートでは?相手の宝具詠唱遮ってアーチャーのロー・アイアスが展開されるのめちゃめちゃにアツくて好きです。

 

敗北を知って完全な王になったのに、もう消えるしかないレオがあまりにも切なかったです。

 

 


⑧熾天の檻
2030年の欠片さん、話が長すぎる。


トワイスとザビが経験した、極東でのテロ。トワイスはそこで死に、ザビはコールドスリープに入ったと。
それは、第4次聖杯戦争が起きなかったであろうextra世界で、衛宮士郎が経験した災害とは違うものなのでしょうか?もし一緒だったらエモいですね…(語彙力)。

 

今までずっと、自分は剣でありマスターの指示に従うという姿勢を崩さなかったアーチャーが、トワイスに対しては個人的な感情を覗かせるのめちゃめちゃ好きです。
アーチャーの一人称「俺」なのたまらんな…

 

セイヴァー強すぎん???何回か死にました。ターン経過で向こうのゲームオーバー宝具飛んでくるの無理すぎます。
あとはスキルに対するカウンタースキルみたいなやつ。反則やないの………。
最後は諦めて、宝具からのスキルぶっぱ、からのエリクサーで再度スキルぶっぱで倒しました。エリクサー使うと戦いに勝っても勝負に負けた感じして悔しいのですが、使わずに勝てるビジョンが全く見えなかったので…

 

トワイスは、自我を獲得したNPCという、ほとんど同じ立場であるザビに親近感を持っていたはずで、自分のことを理解して認めて賛同してほしかったのだろうなと思います。

彼の視点は「救世主」であり、一個人ではなく人類全体を見ていた。対してザビは「目の前の相手に全力で向き合う」ことで聖杯戦争を勝ち抜いてきたから、トワイスとは相容れなかった。トワイスかわいそうだなあと少し思います。

彼なりの正義をもってのことだったのに、報われずに終わってしまったのですね。

 

セイヴァー、めちゃチートキャラでこういう場合でもないと使えないのだと思いますが、是非他作品でも見てみたいですね!「救世主」のサーヴァント!

 

 

そして消えてゆくザビと、ザビを追いかけてケージの中に入ってきたアーチャー。アーチャーめちゃめちゃザビのこと好きじゃん…嬉しすぎる…

 

月でのザビは消えてしまうけれど、現実世界にいるザビはいずれ目を覚ます。そうして、停滞を否定した世界の中でリンと出会い、また新しい物語を紡いでいくのでしょうね。

 

 

 

番外編

⑴アーチャーの過去
シンプルに泣きました。
正義を実行し続けた果てに、守りたかった民衆によって死を望まれるというのは、なんと救いがない終わりなのでしょうか。そして本人はその終わりを「救いがない」と思っていないのが本当に辛い。
彼には「民衆がそれを望むのなら従おう」という諦念と受け入れる気持ちしか、きっとなかったと思うのです。裏切った友人への怒りとか、救ってきた民衆に手のひらを返された悔しさとか、きっとなかったと思うのです。
ただ断罪を受け入れて死んでいった。
その、自分への異様なまでの執着のなさが、とても悲しい。

 

エミヤシロウのそういうところが本当に駄目、幸せになろうとしてくれ!


あとは、感染症の蔓延した旅客機を撃ち落とした話。
丸々切嗣がやったことと同じで、あまりの救いのなさに胸がしめつけられました。

死後英霊となるエミヤシロウは、SNでいうところのHFの鉄心ルート、とどこかのサイトで読みましたが、extraのこのシーンを読んでその説がとても腑に落ちました。
切嗣のように、数の多寡による正義を遂行し自分の感情や希望的観測は微塵も挟まない。ただ正義を体現するだけの装置と化してしまったのが、英霊となる彼なのでしょう。

HFで何を見捨てても桜を守ると決めた彼は、英霊にはならないですものね。だって、世界にとっての英霊なんかじゃなくて、桜にとってだけのヒーローだもの…


無茶苦茶脱線しました。またさあ、ここのセリフ語るときの口調が柔らかくて、なんなら少し笑っていて、生前の自分を愚かだと馬鹿にするような声色なのが、本当に悲しい。

SNのアーチャーが衛宮士郎を殺したいと願ったほどの熱量は無銘にはないけれど、それでもやはり、彼は自分のことを好きになれないんだろうなあ…


そんな彼が、一連の会話の最後に「君と契約できて、今は幸せだ」と言ってくれたことは、ザビひいてはプレイヤーにとってたまらなく嬉しいことですよね。このひと時だけであっても、あなたが幸せなのなら良かった。


⑵リンちゃんへの台詞
リンちゃんのことを指して、好みなの?と聞いたときの狼狽え様といったら…!!!
お転婆すぎるとかなんとか言ってますけど、好きなんでしょう知ってますよ。完全に照れ隠しです。ツンデレサーヴァントめ…

また、ラニルートでのリンちゃんとの決戦時にも、「自分の核のなかにあの少女と似た者がいる」みたいなこと言ってました。
それはこの世界選でのリンちゃんなのか、別の時空、つまりSNでの縁を座にて共有したことで得た記憶なのか、どちらなのでしょうね。
英霊エミヤの物語は凛のペンダントから始まっていると思うので(現界時にも持ってくるくらい思い入れが深い)、無銘も冬木のアーチャーと記憶を共有してたりすると嬉しいですね。

 

 

他にもいろいろ…面白ポイント色々あったと思うのですが、きりがないのでこの辺で終わりにします!

extra本当に楽しかったです!

王道の男主×ネロでもやりたいなあ…

Fate/extra last encore  感想

アニメ「Fate/extra last encore」 を全話見ました。

先日extraとextra cccをプレイし終わりメチャクチャに楽しかったので、そしてロスに陥ったので、この機にlast encoreも見ておこう!と思った次第です。

 

実は放映当時、fgoの知識しかないときに一度見ていたのですが、何が何やらさっぱりわからず途中で視聴をやめてしまっていました。
そのためハクノがNPCかつ死人であることはふわっと知ってる!という状況でした。

 

それでは、感想を綴っていきたいと思います。

ネタバレのオンパレードなので、ご注意ください。

 

 

 


最下層 / 序盤〜予選

女主いきなり死んどるがな。
ゲームは二作とも女主、一週目アーチャーのcccのみ二周目ギルガメッシュだったので、自分の分身のような女主がいきなり血みどろで一瞬怯みました。


予選の終わり、ハクノが灰色のアーチャーもどきに追いかけられるところで少し泣きました。私のアーチャーがこんな変わり果てた姿に…ここの部分、何故アーチャーが敵性エネミーのようになっていたのか最後まで見てもわからなかったので、ご存知の方は教えていただけると嬉しいです。

 

ネロちゃんプレイできてなかったけどかわいいな〜〜!男主と赤セイバーはやはり王道なんですね。

 

 

 

一層目 / ライダー戦

stay nightやextraのシンジはかなりみっともないというか、見栄張りの自信過剰、そして呆気ない脱落という傾向があったと思うのです。今作もやはり、予選などでその要素はありましたが、格段に成長しているように感じました。
ゲームチャンプとしての意地と、千年という時間が彼を変えたのでしょうか?

 

「生きてさえいれば状況は打開できる」と街を維持し続けた彼は、とても素敵だったと思います。
弱いものに優しいあの街は、決して英雄でも救世主でもない等身大の人間であるシンジだからこそできたことなんだろうな、と思い胸が熱くなりました。

ライダーの宝具詠唱2パターンとも聞けて嬉しかった〜〜やはりめちゃめちゃかっこいいですね。

「ライダーは負けてない」と最後に意地を張るところが、とてもシンジらしくて好きでした。

 

 

 

二層目 / アーチャー戦

本来の時間軸では、正々堂々戦うことをサーヴァントに課していたあのダン・ブラックモアが、不意打ちのような射撃による敵の殲滅を行なっていた。
騎士の矜持を捨ててさえも勝利を求め、にも関わらずムーンセルからの勝者認定はされない。それをわかって尚千年もの間諦めずにいたのは、それほどの願いがあったからなのだろうと思いました。


また、本来の時間軸では卑怯な手を使おうとするアーチャーをダンが諌める形でした。
その崇高な精神に救われたアーチャーが今作ではマスターのために足掻くというのが、膨大な時間の経過と、それによって擦り切れたダンの精神、マスターが変わっても尚変わらないアーチャーの忠誠心という形で伝わってきて、とてもしんどかったです。

「俺にできるのは、負けねえことくらいなんだよ」というアーチャーの台詞に、もっと自分が強ければ、真っ向勝負で勝つことができる騎士だったのなら、といった自虐が滲んでいる気がしました。

 

本来の時間軸、女主とのシーンが挿入されていることで、擦り切れた今との対比が生まれていて、その点も非常にしんどかったです。

イチイの樹の下で、どうか安らかに眠ってください。

 

 

 


三層目 / キャスター戦

マックスオブしんどい。
extraでは、ありすとキャスターはあまり印象に残らなかったんです実は。病気で早くに死んでしまってかわいそうだなあくらいの印象でした。

 

でもこれ…ええ〜〜…ありすは病気じゃないんですね…?瀕死のところを実験台にされた末に死んでしまったと…(この設定extra時点で出てました?私が飛ばしちゃったのかな)

この点を知るとめちゃくちゃに辛いのです。
本を読み聞かせてほしい、かくれんぼがしたい、おいしいクッキーと紅茶を食べたい。
そんな、子供として当たり前のことを望む彼女は見ていて痛々しい。彼女自身は自分を不幸なのだと自覚できていないところがさらに。

 

そして、本物のありすはもう亡くなっていて、アリスがありすのふりをしていた…どこまで救いがないのだ?
extraシリーズ通してこんなにも救いのないペアいますか?本当にめちゃくちゃにしんどいな…子供が可哀想なのは、辛くなってしまいます。

 

余談ですがサーヴァントが化け物になっていたアレ、シャフトということもあり、まど◯ギのアレを彷彿とさせて嫌な予感が止まりませんでした。

 

 


四層目 / ???戦

飛ばされたー?!何故?!と思ったら、ここはリンルートかラニルートか、どちらを選ぶかによって対戦相手が変わる枠だったからなんですね。
extraではリンルートを選んだのでランルーくんとランサーと戦いました。ランルーくんの掘り下げが欲しかった気持ちもありますが、気が狂っている設定だしあれ以上は無理な気もしますね。

六回戦でリンを救うのだから、割り切ってリンルート扱いしても良かったのでは?とも思います。尺的な問題もあるのでしょうか。

 

 


五層目 / バーサーカー(アサシン)戦

extraでも、李書文先生の二戦目はバーサーカーになっていました…よね?
本来の理を捻じ曲げたことにより霊基に異常が出たとかいう理由でしょうか?

ユリウスの髪形が見慣れない感じでドキドキしました。オールバック!!!顔がいいな〜。
ユリウスはcccの印象が強いので、敵意剥き出しにされると怯んでしまいます。
彼の当たりの強さから察するに、二戦目を終えておらず、ザビを友人と認める前なのでしょうか…?戦うのは三度目、のようなことを言っていた気もしますが。

 

ここはネロの宝具が格好良かったですね。李書文先生狂化してて話さないのが寂しいところでした。

extra二戦目、アリーナで出会った時のユリウスの状態に、ザビは近いのだろうなと思いました。お互いにデッドフェイスになって再開するの、なかなか皮肉な話ですね。

 

視聴覚室のシーンで女主が喋って感無量でした。凛とした綺麗な声…。本来の時間軸の女主とネロ、女主と桜の様子を見てシンプルに泣きました。

私たちプレイヤーがサーヴァントと駆け抜けた一周目は、確かに存在するんですね。

 

 

 

六層目 / ???戦

リンとラニ。ランサーとバーサーカーを模した格好をした2人が格好良くて、ついテンションが上がりました。
それにしても、サーヴァントを失ったマスターが、それを模して自分がサーヴァントのように戦うようになる、というのは中々救いのない話だなと思います。それも、千年も。


中枢に入る寸前の、リンの泣きそうな笑顔が心に突き刺さって死にました。あの気丈なリンのあんな台詞、あんな顔を見て死なない人いますか?いません。

フロア全体に命の価値が著しく低い雰囲気が漂っていて、その無機質さに寒気がしました。


一層目からずっと、ちょくちょく助けてくれた2人が好きでしたし、月の裏側を思い出させるような2人の好敵手感を垣間見て嬉しく思いました。

 

何百年も戦い続け、何十年も状況を打開するものを待ち続けた二人。

ラニ=XIII、どうか安らかに。

 

 


七層目 / セイバー戦

大人レオに度肝を抜かれました。「黄昏の王政」はこれなのか…。ほんの少し低まった声と、凛とした美しい立ち姿に、既に少年でないことを感じ感無量でした。
extraでもcccでも見ることができなかった、成長したレオ。彼のその姿を見るためだけでも、このアニメを見る価値があると思います本当に…。

 

ガウェインはめちゃくちゃに顔がいいですね。横顔が国宝ですし目元の甘さがア~~罪作りだ。「白銀のセイバー」という呼び方もあまりにも素敵。
fgo六章のトラウマから、extra決戦時は不必要なほどレベリングして挑んだので、extra時空のガウェインが強いという印象がありませんでした。
しかし、いや、めちゃくちゃ強い…!聖剣ですもんね。しかも日中ですもんね。エクスカリバーに引けを取らぬぶっといビームの迫力たるや!
黄昏の中戦うレオとガウェインは、美しさと哀愁を讃えていて完全に最高でした。

一度下に落とされて、戻る術がありすの残した栞なのめちゃくちゃにエモいです。

 

ccc終盤のリンとラニのように、レオはその聡明さから、トワイスの言い分が最もであると理解できてしまった。
それを覆すのはいつだって、諦めの悪さだけが取り柄の「きしなみはくの」なんですね。

 

レオの「理想の王政」が折れるのは、レオが理想の王たれと望まれて生まれたことを考えると、事故の否定に直結していて悲しいですね。

 

レオの横顔は、幼さが削ぎ落とされて目つきも凛々しく、しかし芯が折れたことによる脆さも垣間見え、本当に美しいと思いました。作画が神だ。

 

 


熾天の檻 / チャクラ・ヴァルティン

女主とセイバーに対しトワイスが語る台詞は、extraの終盤に語られたものと同じで、ああこの世界は、あの世界から続いているのだなと改めて感じました。

トワイスが極東のバイオテロで落命したという情報既出ですか?!?!それ、ザビと同じじゃないですか。死にゆくトワイスの視線の先にいたあの子供、もしかしてザビ…?
extraのとき戦争を起こし人類をもう一度再起させようとしていたトワイスが、それを諦めいっそ人類を滅ぼそう、と変わってしまったことが悲しかった。果てしない労力をかけて実現を目指したことを諦めるのは、どんなに辛かっただろう。


レオが助けてくれるの激アツすぎませんか(語彙力)
自分は折れてしまったけれど、折れていない人の助けになることはできる。彼はやはり正義の人なのだなと感じました。しかし自分が再び立ち上がる訳ではない点に、彼の諦念を感じて寂しくなりました。


ふたたび現れたガウェインと、渾身の宝具。
cccでは、見せ場なくザビ達に後を託して退場してしまった彼らは、今回も最後を見届けることなく一足先に消えてしまった。
強キャラはその強さゆえに活躍の場が与えられないことがままあるけれど、今度は敵に大きな爪痕を残していってくれたことが、嬉しいです。
あなた達の力があったから、人類は未来を取り戻せたんだ。


ネロかわいくて、かわいい以外の表現がないです。表情くるくる変わる感じとか、愛嬌とか、そんでもって強いのとか、誇り高い感じとか、なのに寂しがり屋なところとか、あまりにもかわいい。


白野との約束をハクノが覚えていてくれて、ネロ嬉しかっただろうな。

薔薇の皇帝に喝采を!

 


終幕

extraリンの金髪が、青い空と生い茂った緑に映えて本当に美しかったです。
生命力に満ち溢れた彼女は、これからの人類の立て直しに尽力するのだろうし、コールドスリープから抜け出した白野と、きっとまたどこかで会うのでしょう。

 

 

元の時空よりも千年分の遠回りをしたこの世界線

 

彼女と彼が取り戻した世界が、栄え続きますように。

 

 

* * *

 

 


この作品は明言されない「一周目」を前提にされている分、ゲームに触れた/触れていないによって評価がもの凄く変わるだろうなあと思いました。そもそもの世界観や、一周目の流れを知らないと、相当戸惑うと思います。
実際、以前に予備知識なしで見たときは、訳分からなくてつまらなかったし。専門用語が多すぎるのよね。

あとは、尺的に仕方ないとはいえ戦闘シーンがかなりあっさりだったのが少し悲しかったですね。

 

 

extra、cccをやった後に見ると、キャラクター達の異なる面を見ることができたり、元の時空から少しずれたifの世界を楽しむことができたりと、とても面白かったです。extraの世界を、また少し広げてくれた作品だと思います。


シャフトの演出も、劇めいたネロの言動や、退廃的な世界観にとてもマッチしていて好きでした。個人的にはシンジのシャフ度が推せる。作画がめちゃくちゃに綺麗だし、ワダアルコ絵の反映度が凄まじい!

OPとEDもとても格好良くて素敵でした。毎回飛ばせずについ聴いてました。

 

 

Fate/extra last encore はかなり評価の分かれる作品のようですが、私は全話ともとても楽しく、時に感動しながら見ることができました。


皆さんも是非ご覧になってみてください。